みなさま、こんにちは。ユーザ・リレーションズ・チーム(以下UR)の出口です。
今回は近日リリース予定となっております fusion_place 12.0 に追加された文字列処理関数(@asc関数、@jis関数)についてご紹介します。
過去の関連記事はこちら → 開発中の機能のご紹介(2022/6)
【新規追加関数】
文字列処理関数 | 説明 |
---|---|
@asc(文字列) | 文字列を全角から半角へと変換します。 |
@jis(文字列) | 文字列を半角から全角へと変換します。 |
当関数は「トランザクションベースド・プランニング」*1 を運用されているお客様より下記のようなご意見を頂戴したことから生まれたものです。
伝票起票時に [ ] (角括弧)で予算番号を囲む運用としていますが手入力のため全角半角が混合することがあり、正しく予算番号が導出できない場合があります。
データインポート時に変換テーブルにて全角文字を半角文字に変換するよう対応していますが、対象文字やパターンが多いと変換漏れや変換テーブルのメンテナンス等が煩雑です。
また、連携元のシステムで正しい予算番号登録が担保できればよいのですが、その場合、改修に時間や費用がかかってしまします。
そこでこちらに対応するべく、fusion_placeの強力なインポートでの変換機能を更に強化する上記2つの関数を追加しました。
例えば下図のような実績インポートにおいて、摘要項目より予算番号を導出する際以下のような問題があります。
【関数未使用時】
- 角括弧が全角のため予算番号が正しく導出できない
- 予算番号の英数字が全角のため予算番号ディメンションに割り当てられない
- 連携自体には問題ないが、見た目が統一されていないので見づらい
当問題に対応するためには、変換テーブルで対応する必要がありますが、対象文字やパターンが多いと変換指定やメンテナンス等が煩雑になります。
こちらを新規追加された@asc関数 @jis関数 を使用する事で問題解決することができます。
【関数使用時】
- @asc関数 を使用し、摘要の全角文字を半角文字に変換しています。
- 1.により、予算番号が適切に導出されます。
- 摘要内の予算番号以降の文字列は @jis関数 を使用し、半角文字を全角文字に変換しています。これにより、半角全角が統一され見やすくなりました。
いかがでしょうか。このように@asc関数、@jis関数を使用することにより、変換テーブルを使用することなく文字列の全体や一部を半角全角に変換することが可能となり便利にお使いいただけるようになりました。
皆さま fusion_place 12.0 リリースをどうぞお楽しみにお待ちください!
また、今回ご紹介した機能のサンプルアプリケーション(fusion_place 12.0にてご利用いただけます)も「Q&A」サイトにご用意しておりますのでご参照ください。
◆「Q&A」サイト
全角文字を半角に変換したい - fusion_place Q&A
*1:「トランザクションベースド・プランニング」
詳細は https://fusions.co.jp/transaction-based-planning/ をご参照ください。