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現場力を喚起する経営管理のススメ(2021年4~6月セミナーご案内)

4月~6月の経営管理オンラインセミナー日程をお知らせいたします。

 https://www.fusions.co.jp/events/

最近、フュージョンズ社内では、今後の経営管理システム構築のキーとして「現場力を喚起する経営管理」というコンセプトがクローズアップされています。

予算管理システムなどを構築する際、これまでは、予算編成に関するエクセル業務の効率化、クリーンデータの収集など、予算を統括する経理部門/企画部門の視点が中心だったわけですが、今後は、それに加えて、事業活動を担う現場の各部門における予算管理・経営管理のあり方がカギではないか、という考えです。

先の見えない時代こそ経営管理革新セミナーでは、過去の予算達成度より今後の見通し/見込みにもとづく軌道修正に重点を置いた予算管理システムの在り方をご紹介します。

見通し/見込みの精度を上げようとすれば、部門別の売上高をエイヤッと見込むのではなく、案件別の営業状況の裏付けが必要かもしれません。その中でも、受注済で「手の内に入っている案件」と「やわらかい案件」の区別が必要でしょう。業種によっては、月次ではなく週を単位とした営業部門での内部管理を、経理/企画の全社的管理に結び付けていくことが大事です。

他方、支出面では、特に政策的経費や投資について、売上の見通しと関連付けながらタイムリーに手綱を引く、あるいは逆に促進する必要があります。

高解像度の経営管理セミナーでは、私たちフュージョンズが「トランザクションベースド・プランニング」と呼ぶ詳細ベースの予算管理システムを用いて、現場活動に即した単位で予算/見通し管理を行われている事例をご紹介します。

この問題に対する従来のソリューションは「テーマ別予算」でしたが、テーマの発番に手間と時間が掛かって、予算編成プロセスの効率性・スピードが犠牲になりがちでした。また、会計システム・購買システムなど関連システム側でも、テーマ番号を入力可能とするためのシステム改変が必要です。このため、テーマ別予算管理は広く普及するには至っていません。

トランザクションベースド・プランニング」はこの問題を克服する手法です。

こうした取り組みにおいては、経理/企画部門だけではなく、ライン部門を巻き込んでいくことが必須となってきます。オプテージ様との共催セミナー「一気通貫で行う経営管理事例」では、営業部門・製造部門を巻き込んで予算管理システムの構築に取り組まれたケースをご紹介します。

経営管理が現場に向かう潮流は、日本に限ったものではありません。

ガートナー社が昨年、「xP&A (Extended Planning & Analysis)」、日本語で言えば「拡張経営管理」というコンセプトを発表しました。これは、経理部門/企画部門が主幹する予算管理と、営業・製造・R&Dなどライン部門の業務計画を統合しようというアイデアです。

一気通貫で行う経営管理事例」はまさにその実例です。

こうした潮流の背景には、気候変化・感染症・国際政治など非経済的要因で経済が大きな影響を受ける昨今の状況とともに、SOX対応・IFRS対応など、この二十年間、会計と経営管理の世界を大きく動かしてきた財務報告の改革がようやく一応の落ち着きを見せてきたことがあるのではないでしょうか。

財務報告にはなんとか対応した。しかし、財務報告における説明責任を果たすために管理会計はどうあらねばならないのか。これは、多くの企業が直面している問いではないでしょうか。

その答えは、現場に還る、事業活動に再び着目する、ことにあるとフュージョンズは考えています。 セミナーでは、こうしたことごとについてお話し致したく存じます。

皆さまのご参加をお待ちしております。