フュージョンズ営業担当の渡邊と申します。
将棋界の最年少記録を次々と塗り替え、現在二冠となられた藤井聡太さんのことは、皆さまよくご存知だと思いますが、彼の趣味のひとつが自作PCであることは、あまり知られてないのではないでしょうか。
温厚で物静かな人柄からは想像しにくいのですが、実は藤井さん、64コア128スレッドのCPUに256GBのメモリを搭載したモンスターマシンを組み上げる、筋金入りのマニアでいらっしゃいます。
そんな藤井さんには全く及びませんが、私も今年に入ってPCを1台組みました。6年ぶりなので随分勝手を忘れてしまい苦戦いたしましたが、何とか動作するようになりました。そこで、前々から気になっていたことを調べてみようと思い、ブログにまとめることにしました。
それは、ハードウェアの性能によって、どの程度 fusion_place のパフォーマンスが変わるのだろうか、ということです。
普段セミナーや営業の場面で皆さまにご覧いただくデモンストレーションは、会社貸与のノートパソコンで動かしています。それでも十分高速に動いており、お客様が驚かれることもございます。そうすると、最新のPCならどのくらい高速に動作するのか、知りたくなるのが人情というものです。
そこで、これから何回かに分けて、自作PCと会社貸与のノートPCで処理時間を比較していこうと思います。今回はそれぞれのマシンスペックをご紹介します。下表にまとめました。
自作PC(2021年) | ThinkPad(2017年モデル) | |
プロセッサー | AMD Ryzen5 5600X 6コア12スレッド 3.7GHz(最大4.6GHz) |
Intel Core i7-7500U 2コア4スレッド 2.7GHz(最大3.5GHz) |
メインメモリー | DDR4 3200MHz(XMP) 64GB |
LPDDR3 1866MHz 16GB |
補助記憶装置 | NVMe SSD 1024GB | NVMe SSD 512GB |
fusion_place はオンメモリ・データベースなので、メモリ速度の寄与が大きいのではないかと、今のところは推測しています。そこで、余裕があれば、自作PCの方はメモリの周波数を変えて測定してみようと思います。
ちなみに、純粋にCPUの性能を測る Cinebench R20 というベンチマークによると、
AMD Ryzen5 5600X | Intel Core i7-7500U | |
シングルスレッド | 604 | 354 |
マルチスレッド | 4562 | 739 |
両者はこのくらいの性能差があります。
次回はどのような測定を行うのか、アプリケーションやデータについて検討したいと思います。
果たして思うような差がでるのか、内心どきどきしながら見切り発車してしまいました。この先どうなるか、お楽しみになさってください。